こんにちは。今回は伊藤忠商事が2023年9月4日にプレスリリースした新規取組を、①ビジネスモデルキャンパスによる商社の役割考察、➁関連用語を豆知識として紹介します。
ビジネスモデルキャンパスによる商社の役割考察
- 日本市場における独占販売権を獲得した上で、同商品を伊藤忠商事が国内で販売する戦略的マーケティングパートナーと位置付けられ、伊藤忠グループの持つグローバルネットワークを活用した販路拡大も期待される。
- 出資による同社のファイナンス支援、同社の更なる成長も取り込む(伊藤忠は筆頭株主)。
<プレスリリース情報を参考にビジネスモデルキャンパスを作成>
| (パートナー) ・Paptic社 ・伊藤忠商事 ・英Transcend Packaging社 | (主要活動） ・パッケージング原紙開発・製造 ・ライセンス事業 | (価値提案) 環境負荷軽減に寄与する包装資材の提供 | (顧客との関係) 脱プラスティックの需要に応える | (顧客セグメント) 欧州、北米、日本、アジア諸国 | |
| (リソース) ・商品開発・製造技術 ・マーケティング・販売人員 | (チャネル) グローバルネットワークを活かす | ||||
| (コスト構造） ・商品開発製造コスト ・マーケティング・販売コスト | (収益の流れ) ・商品販売収入 ・ライセンス収入 | ||||
出典：伊藤忠商事ホームページ、プレスリリース(2023年9月4日)、Paptic社との更なる資本提携について
https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2023/230904.html
今回の豆知識
- フィンランド国立技術研究センター： 2020年時点で約1500人の研究者を抱える北欧最大の研究所であり国営企業。
出典：なぜフィンランドは｢SDGsスタートアップ｣を続々生み出せるのか？国立研究所・所長に聞く
https://www.businessinsider.jp/post-240516
その他：案件発掘
フィンランド大使館から紹介を受けたことが同出資の始まりと記載がありましたが、現地大使館とのネットワークの構築力、又、Webサイト情報から伊藤忠商事の出資総額が巨額ではないと思いますが、アーリーフェーズからでも出資し、トレーディング事業と投資事業を果敢に行っている比較的分かりやすい事業モデルだと感じました。
